甲斐田 正孝

1988年藤木組入社。前職の富士ピー・エス時代から今日まで豊富な橋梁・土木工事を手がける。現在は工事部主任としておもに橋梁工事の現場で施行管理・監督業務を担当。「若い人は新しいことに挑戦してみて!」

入社当時はこんなに長く勤めるとは思っていなかった

私が藤木組に入社したのは1988年です。勤続年数は、現在在籍している社員のなかで2番目に長いですね。
私は高校卒業後、当社の元請けでもある「富士ピー・エス」に入社し、約7年橋梁工事の仕事に携わってきました。そして、土木業を勉強するために転職した建設会社で約3年勤めたのち、私の叔父にあたる当時の社長(現会長)に声をかけられて、藤木組へ入社しました。

入社当初は、ここでこんなに長く勤めることになるとは、思っていませんでしたね。というのも、私の実家は酒屋を営んでおり、私もその家業をいずれ継ごうかと考えていたんです。ですから当時は「酒屋をするまでここで働くのもいいかな」くらいの気持ちだったと思います。人生はどうなるかわからないものですよね。
現在就職や転職を検討しているみなさんにとっても、今の選択が将来の可能性につながることがあるかもしれませんよ。

これまで手がけてきたさまざまな橋梁工事が大きな財産

現在の私のおもな業務内容は、土木工事の施工管理と現場監督です。スケジュールや品質の管理、作業員への指示など、工事をスムーズに進めるための全体的な管理業務を務めています。必要書類を作成したり、工事の工程や完成現場の写真を撮影したりすることも、監督の重要な仕事です。
担当現場は入社当初からずっと橋梁工事が中心です。橋梁工事の経験も豊富だったため、入社してからすぐに即戦力として働きはじめました。

藤木組に入ってから手がけた橋で一番大きなものは、どれだろう…たくさんつくってきましたからね(笑)。おそらく、福岡県仲間市役所前の遠賀川にかけた「遠賀橋」だと思います。全長が300m以上ある橋で、1年ほどの期間を費やして完成させました。もう、20年以上前に施行したものですよ。
多くの人が利用する公共物づくりに携われることは、この仕事の醍醐味でもありますね。

よい仕事をするために必要なのはやっぱり人の手!

土木工事をするうえでのこだわりは、まず美観!見た目の美しさを大切にしながら、一つひとつの工程にあたっています。また、設計に忠実な寸法で仕上げることも、重要な要素です。労力を日々費やした末に建設物が無事に完成したときには、やはり大きなやりがいを感じます。

逆にこの仕事をしていて大変だと思うのは、作業員の数が足りないときです。工事の多い時期には社員が各現場に分散してしまい、どうしても人手不足になってしまいます。また、現場の状況などのいろいろな要因が重なって、考えた工程どおりに工事が進まないときにも気を揉みますね。
今の時代はデジタル技術が発達して、仕事がスムーズになった部分は随分あります。とはいえ、手際よく仕事をおこなうには、やはりマンパワーが必要不可欠なんですよね。

向いているのは元気な人!藤木組で新しいことをはじめよう

この会社の好きなところは、まず自宅から近いこと(笑)。17時には業務が終わるので、近所住まいでない人でも、早い時間に帰宅できますよ。
職場環境はほかと比べたことがないのでわかりませんが、働きやすい会社だと思います。社員はみんな優しい人たちばかりなので、ぜひ一緒に働きましょう。けれども、私が仕事を教えるときには、厳しくいきますよ(笑)。

土木工事の現場仕事には、おとなしい人よりも元気な人のほうが向いていると思います。夜バイクで走るのが好きな人とか(笑)。また、完成度の高さが求められるので、几帳面な人もよい仕事ができるでしょうね。
現在当社で現場に出ているのは全員男性です。おじさんの多い職場ですが、志願される人がいたら男女問わず歓迎しますし、仕事もしっかり教えます。進路や転職を考えている人へのメッセージは「新しいことやってみろ!」ですね。応援していますよ。